SMA Solar Technology AG、2021年第1四半期の決算を発表

SMA Solar Technology AGは、2021年1月から3月にかけて、前年同期比で収益性の大幅増を達成しました。

SMA Solar Technology AG、2021年第1四半期の決算を発表

前年同期比で収益性が大幅増

 

2021年第1四半期の概要:

•    パワーコンディショナ出荷販売実績3.4GW (出力ベース: 2020年第1四半期:4.4 GW)
•    売上高は2億4040万ユーロ (日本円で約320億円*2021年5月19日時点 2020年第1四半期: 2億8800万ユーロ)
•    EBITDAは2000万ユーロに増加 (2020年第1四半期: 1200万ユーロ)
•    自己資本比率は42%と財務の安定性を維持 (2020年12月31日: 42%)
•    取締役会は、2021年度の売上・利益方針を固める

 

2021年5月12日ニーステタール – SMA Solar Technology AG (SMA/FWB: S92) は、2021年1月から3月にかけて、前年同期比で収益性の大幅増を達成。EBITDAも(税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値)大幅に増加して2010万ユーロ、EBITDAマージン:8.4% (2020年第1四半期: 1230万ユーロ、4.3%) となりました。第1四半期、SMAグループは約3.4GWのパワーコンディショナを出荷販売し、売上高は2億4040万ユーロ*(日本円で約320億円*2021年5月19日時点:2020年第1四半期: 2億8790万ユーロ) となりました。主に、世界的な新型コロナウイルス危機による受注延期と太陽光発電パネルの価格上昇に起因して、売上が前年同期比で減少しています。また、前年第1四半期の売上高には、米国の並外れて大きなプロジェクトが含まれていました為、前年第1四半期を基準として参照できるケースは限られます。

 

純利益は800万ユーロ (2020年第1四半期: -30万ユーロ) に改善しました。その結果、1株当たり利益は0.23ユーロ (2020年第1四半期: -0.01ユーロ)に増加しています。ネットキャッシュは2億2670万ユーロと、前年期末と同程度の高水準にとどまりました (2020年12月31日: 2億2600万ユーロ)。また、自己資本比率も41.7% (2020年12月31日: 41.8%) と一定です。さらに、SMAはドイツ国内の銀行に1億ユーロの融資枠があります 。


SMA  Solar Technology AGの最高経営責任者 (CEO) Jürgen Reinertのコメント
「プロジェクトの延期により、需要が低迷している中、2021年第1四半期は、前年同期比で売上高が大幅に増加しました。収益性をさらに高めるために、今後数ヶ月間、引き続き製品構成の最適化とコスト削減にも取り組んで参ります。さらに、ワクチン接種が広範囲に展開されたことと経済の不確実性が減少したことを背景に、特に2021年下半期には、欧米の中核市場における需要が増加すると見込んでいます。最新の政治的シグナルは、中長期的な市場開発を大きく促進するものです。EUは、2030年までに温室効果ガスを55%削減するという方針を確認しました。米国ではバイデン大統領が、より気候に優しい経済に大規模投資するインフラプログラムを発表しました。バイデン大統領の気候サミットでは米国のみならず、他の多くの主要な国家経済も気候目標を強化することを約束しています。連邦憲法裁判所が気候保護法について判決を下したのに続き、ドイツ連邦政府も、特に再生可能エネルギーの設置目標を引き上げることを発表しました。これにより以前の需要が戻ると見込んでいます。安全で気候に優しい電力供給を実現するには、ドイツでは少なくとも毎年15GWの新しい太陽光発電設備が必要となります。

 

SMA取締役会は、現在の電子部品供給の厳しい状況を注視しています。これまでのところ、出荷数量に影響はありません。また引き続き新型コロナウイルス危機の動向も注目しながら、急激な需要の増加に迅速かつ柔軟に対応できるようにしています。2021年2月5日に発表された2021年度の売上高および利益方針では、売上高が10億7500万ユーロから11億7500万ユーロ(日本円で約1,567億円*2021年5月19日時点、EBITDAが7500万ユーロから9500万ユーロに増加すると見込んでいます。取締役会は、欧米の太陽光発電市場や世界のストレージ市場が成長を続ける見込みであることを利用して、年間を通じて重要な市場での地位を高めることができると考えています。製品構成の改善とさらなるコストの削減を実施することにより、SMAの収益力を引き続き支えていきます。


2021年1月から3月までの四半期報告書は(英語 www.SMA.de/IR/FinancialReportsでご覧ください。SMAの オンライン年次総会 (Annual General Meeting) は、2021年6月1日開催予定です。

 

SMA について
SMA Solar Technology(本社ドイツ、以下SMA)は、太陽光発電用パワーコンディショナを提供するグローバルマーケットリーダーで40年の歴史を持ち、日本法人のSMAジャパン株式会社は今年で10年目を迎える。SMAは、系統接続のあらゆる太陽電池モジュールおよび発電システムに対応し、住宅用、産業用、メガソーラー用のパワーコンディショナおよび各種ソリューションを幅広いラインナップで提供している。また、電力を最も効率よくコントロールする機器やソフトウェア、発電所の運用管理など各種サービスを提供している。 環境先進国ドイツ、カッセル近郊のニーステタールに本社を置き、世界18か国で事業を展開している。SMAのPCS導入実績は世界190カ国以上にて100GW以上。多数の賞の受賞実績を誇るSMAの技術は世界全体で1,600件以上の特許に保護されている。2008年よりフランクフルト証券取引所のPrime Standardに上場しSDAX指数に含まれている。