2024年8月8日、ニーステタール –SMA Solar Technology AGの2024年上半期の売上高と利益は、前年との比較で減少しました。グループの売上高は7億5,930万ユーロに達し (日本円にて約1,223億円)、前年同期比でわずかに下回りました (2023年上半期: 7億7,890万ユーロ)。
ホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門の売上高は、代理店と施工業者の在庫水準が引き続き高く、また市場環境が非常に厳しいことに大きく影響されました。こうした状況を背景に、ホームソリューション部門の売上高は1億990万ユーロ (2023年上半期: 3億2,730万ユーロ)、産業用ソリューション (C&I) 部門の売上高は1億1,360万ユーロとなりました (2023年上半期: 1億9,420万ユーロ)。計画通り、特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門の売上高は5億3,580万ユーロと、大幅な売上成長が見られました (2023年上半期: 2億5,740万ユーロ)。
EBITDA (イービットディーエー: 利払い・税引き・償却前利益) は、2024年第1四半期のelexon GmbH株式売却による1,910万ユーロを含め、8,060万ユーロとなりました (2023年上半期: 1億2,530万ユーロ)。これはEBITDAマージン10.6%に相当します (2023年上半期: 16.1%)。前年比での変化の主な要因は、販売数量の減少、製品ミックスの変更、グループのコストベースの増加です。EBIT (イービット。利払い・税引き前利益) は、5,620万ユーロとなりました (2023年上半期: 1億610万ユーロ)。これはEBITマージン7.4%に相当します (2023年上半期: 13.6%)。
ホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門のEBITは、売上高の減少、利用率の低下、そしてそれに伴う固定費の補正不足により、前年同期を下回りました。ホームソリューション部門: –2,160万ユーロ (2023年上半期: 9,340万ユーロ)、産業用ソリューション (C&I) 部門: –4,520万ユーロ (2023年上半期: 670万ユーロ)。特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門は、売上高が高水準でそれに伴う固定費の減少、また収益性の高い製品ミックスにより前年同期比で収益性が大幅に向上し、1億50万ユーロのEBITを達成しました (2023年上半期: 880万ユーロ)。
SMA Solar Technology AGの最高経営責任者 (CEO) であるJürgen Reinert (ユルゲン・ライネルト) のコメント「今年は世界中の太陽光発電市場が非常に一貫性なく発展しました。ホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門の受注は、販売店と施工業者の在庫水準が高いことの影響を依然として受けています。また、電気料金が下がったことから多くの国で投資の延期や最終需要の抑制につながり、中国メーカーによる過剰生産能力が市場にさらなる圧力をかけています。太陽光発電システムの価格はすでに下がっているにもかかわらず、顧客は依然としてさらなる値下げを期待しています。当社の特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門は、平均以上の業績を記録し続けており、この影響を受けていません。この困難な環境の中、3部門を持つSMAの多様なビジネスモデルが大きな優位性を持つことは改めて明確になっており、これは当社が競合他社よりも柔軟に対応できることを示しています。その一例が製造で、高水準の受注残を計画通り処理できるように現在は生産能力を特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門に向けています。」
SMA Solar Technology AGの最高財務責任者 (CFO) であるBarbara Gregor (バーバラ・グレゴール) のコメント「不安定な市場にもかかわらず、2024年上半期は堅調な展開を示しました。特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門では、第2四半期に売上高と利益の両方で再び大幅な増益を達成しました。当社は、ホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門の市場回復が遅れていることを考慮し、過去数週間で販売活動を他の製品グループや国に拡大しました。また、グループの売上水準にコスト構造と運転資本を適応させ、キャッシュフローの安定化を図るために、いくつかの対策を実施しました。」
当期純利益は4,410万ユーロ (2023年上半期: 1億350万ユーロ) でした。これにより、一株当たりの利益は1.27ユーロに減少しました (2023年上半期: 2.98ユーロ)。
SMAグループのフリーキャッシュフローは、純運転資本の増加により、–2億260万ユーロに減少しました (2023年: 8,060万ユーロ)。2024年6月30日のネットキャッシュは6,570万ユーロで、前年末の水準を下回りました (2023年12月31日: 2億8,330万ユーロ)。自己資本比率は42.6%で、SMAは引き続き良好な自己資本基盤を有しています (2023年12月31日: 42.3%)。
2024年6月30日時点の受注残は13億4,860万ユーロでした (2023年6月30日: 24億5,370万ユーロ)。うち4分の3の9億8,800万ユーロが、製品事業によるものです (2023年6月30日: 20億7,570万ユーロ)。
SMAの取締役会は、2024年6月18日に修正された2024会計年度の売上高および利益のガイダンスを確認し、売上高を15億5,000万ユーロから17億ユーロ (2023年度: 19億410万ユーロ)、EBITDAを8,000万ユーロから1億3,000万ユーロ (2023年度: 3億1,100万ユーロ) と予測しています。
追加情報
2024年1月から6月までの四半期報告書はwww.sma.de/en/investor-relations/publicationsをご覧ください。SMAは2024年8月8日午後1時30分から開催されるアナリストと投資家向けのカンファレンスコールで事業展開について説明します。アナリスト予想 (コンセンサス) の概要はAnalyst Coverage & Consensus | SMA Solarをご覧ください。
SMAについて
SMA グループは太陽光発電および蓄電システム技術で世界を牽引しており、未来の分散型再生可能エネルギー供給を目指し、現在の規格を制定しています。SMA製品ラインには、あらゆる電力クラスの太陽光発電および蓄電システム、インテリジェントなエネルギー管理システム、電気自動車の充電ソリューション、Power-to-Gasアプリケーション向けソリューションのための、効率的な太陽光発電パワコン、バッテリーインバータ、総合的システムソリューションが幅広く含まれています。他にも総合的サービスを行っているほか、デジタルエネルギーサービスを行っています。過去20年間に設置された約132GWの総出力を有するSMAパワーコンディショナは、年間7,000万トン超のCO2排出の削減に貢献しています。数々の賞を獲得したSMAの技術は、1,600以上の特許や実用新案によって保護されています。2008 年より、グループの親会社である SMA Solar Technology AG は、フランクフルト証券取引所の Prime Standard (S92)に上場し、SDAX指数およびTecDAX指数に上場しています。
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