2012年度通期業績:SMA Solar Technology、厳しい市場環境にもかかわらず堅調な業績を達成

2012年度通期の業績ハイライト:

  • パワーコンディショナによる太陽光発電販売実績は7.2ギガワット(以下「GW」)日本語(前年度:7.6GW)
  • 売上高は15億ユーロ、経営ガイダンスのほぼ上限(前年度:17億ユーロ)
  • 輸出比率は56.3%に上昇(前年度: 53.6%)
  • 利払い税引き前利益 (EBIT) は1億200万ユーロ(前年度: 2億4,030万ユーロ)
  • 財務的自立―手元流動性は4億4,630万ユーロ (2011年12月31日: 4億7,330万ユーロ)
  • 予定配当は1株あたり0.6ユーロ
  • 経営陣は2013年度の売上高および利益に関するガイダンスを承認

 

ドイツ・ニーステタール、2013年3月27日―SMA Solar Technology(証券コード:SMA/FWB: S92、以下SMA)は、厳しい市場環境にもかかわらず2012年度通期の売上高および利益の予想数値を達成しました。2012年度通期の最終的な売上高は15億ユーロ(前年度:17億ユーロ)、利払い税引き前利益(EBIT)は1億200万ユーロ(前年度:2億4,030万ユーロ)となっています。EBITマージンは7.0%となり、前年度の14.3%を大幅に下回りました。経営陣は、監査役会が2013年5月23日に開催予定の年次株主総会で1株あたり配当を0.6ユーロとする提案を行うことを推奨しています。これを受けSMAは太陽光関連産業において配当を実施する数少ない企業の1社となります。

SMAの経営陣の推定によると、2012年に新たに導入された太陽光発電の設備容量合計は約31GW(前年:約29GW)となっています。2012年の太陽光発電市場は過剰供給、競争の激化、および値下げ圧力に見舞われた1年となりました。欧州で補助金措置が大幅に変更され販売が促進された結果、SMAの2012年度第1~3四半期の業績は好調に推移しました。しかし、第4四半期には補助金が削減され、特にドイツの太陽光発電市場における不確実性が増したため、太陽光発電用パワーコンディショナの需要に対してマイナスの影響が顕著に現れました。このような環境下で、2012年度の太陽光発電用パワーコンディショナの販売実績は7.2GW(前年度:7.6GW)となりました。欧州市場が下降傾向にあるため、非欧州市場の重要性が増しています。特に、北米、日本、タイ市場の成長傾向が著しく、輸出比率が56.3%(前年度:53.6%)に上昇しました。SMAは2012年度も引き続き事業の国際化に徹底的に取り組み、南アフリカとチリに会社を設立しました。現在世界21カ国で事業を展開し、個々の市場への依存度を抑えることが可能となっています。

2012年度の連結純利益は7,510万ユーロ(前年度:1億6,610万ユーロ)となっています。厳しい市場環境のなか、2012年度の配当支払い前のフリーキャッシュフローは好調に推移し、こうした業績から、競争激化の厳しい環境下においてもSMAのビジネスモデルによるキャッシュ創出力が極めて高いことが明確に示されています。なお、2012年度のグロスキャッシュフローは1億6,580万ユーロ(前年度:2億4,070万ユーロ)に達しました。さらに、SMAの自己資本比率は61.8%(2011年12月31日:57.4%)、手元流動性は4億4,630万ユーロ(2011年12月31日:4億7,330万ユーロ)と、バランスシートも高い健全性を維持し、今後の資金繰りについても自己資金調達が可能です。

SMAのCEO, Pierre-Pascal Urbonは次のように述べています。「2013年は太陽光関連産業にとって厳しい年となるでしょう。現在、太陽光発電市場は大きく変わろうとしています。しかしながら、SMAは早い段階で会社の事業戦略をエネルギー産業の将来的な課題へ注力させてきました。SMAは、革新的なシステム技術やエネルギー管理ソリューションの開発、コスト削減に向けた全社的な取り組み、さらに事業の国際化に向けた着実な取り組みにより、国際的な太陽光発電市場において事業機会を獲得するうえで有利な立場にあると信じています。確実に言えることは、エネルギー産業において、中央集権型の発電システムから分散型のエネルギー生産への移行を世界規模で実現することは、革新的なシステム技術によってのみ可能であるということです。SMAはこの世界規模の成長市場に戦略的に取り組んでいます」

SMAの経営陣は、Zeversolar 社を含めた2013年度の売上高および利益に関するガイダンスレンジを承認しています。売上高の予想レンジは9億ユーロから13億ユーロ、最善のシナリオで損益ゼロとなる見通しです。しかしながら、経営陣は損失が生じる可能性を排除しておりません。

2012年度のアニュアルレポートはwww.SMA.de/IR/FinancialReportsにてご覧いただけます。